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電子カルテの問題点

病院で診察を受けるたびに、同じような検査をその都度受けて、カルテを作成していると思います。

それと同時に、時間も費用もかかっているのです。このような経験は、誰でも一度はあるでしょう。そして、この流れは当然のことだと思っている人がほとんどだと思います。でも、自分のカルテを、必要な時に、自由に利用することができれば、より検査や診察が効率化します。

これを実現させるものとして注目されているのが、「電子カルテ」です。電子カルテとは、手書きで記入していた紙のカルテを、電子システムに切り換えて、データベースにさまざまな情報を記録する仕組みです。

全国の病院や診療所をネットワーク化することができれば、どこの病院や診療所で受診をしても、自分専用の電子カルテを利用できるようになります。同じような検査を何度も受ける必要がなくなり、医療費の抑制にもつながると考えられています。

当初、厚生労働省は、2006年までに、電子カルテを6~7割の医療施設へ普及を計画していました。ところが、現状では、普及率が十数パーセントに止まっており、計画が実現するのには程遠いようです。

その理由は、現状のシステムの電子カルテでは、医療施設において、デメリットの方が大きいことだと考えられます。例えば、医者は診察と同時にパソコンの操作をこなす必要があり、パソコンに慣れていない医者にとっては、ストレスに感じることになります。そのため、診察に集中することができなくなる、という弊害も起きる可能性があります。

しかも、限られた診察時間の中で、ほとんどの時間をキーボードとモニターに向かっていると、患者に向かい合って話す時間が減ります。現在の医療においては、何より、患者と医者のコミュニケーションが重要視されていますが、その流れに背を向けることにもなってしまいます。そうなると、患者からの多くの苦情も予想されます。

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